仕事の帰り、駐車場へ歩いていると小さい白い鳥が鋭い鳴き声をあげながら何度も急降下しているのを見た。
田んぼにカラスがいて、そのカラスめがけてアタックしている様子だった。
白い鳥のおよそ倍はあろう大きさのカラスに、察するにその周辺に巣でもあるのだろう、必死の警告をしているのだと思う。
カラスは、白い鳥が迫ってくるとやや身を縮めてやり過ごしている。
白い鳥のアタックは何度も、何度も、
何度も繰り返された。
ついにカラスは逃げるように飛び立った。
白い鳥はその後を執拗に追いかけた。
この一部始終を歩きながら見ていた。
自分よりも明らかに力の強いと相手に、文字通り自分の生死をかけたアタックを、初めて目にした。
おそらく、「必死」の覚悟で、相手を撃退するまでその行動を止めない、絶対に「諦めない」という言葉の意味を、本物を見ることができた。
スピード感からして万が一反撃にあっても逃れられるかもしれない、けれどもカラスは少し離れたところにも何羽かいたし、攻撃力に差があることは明白だった。
カラスを諦めさせたのは、「必死」で絶対撃退するまで「諦めない」という気迫だったと思う
自分にとって大きいと感じる出来事に向き合う際の心構えを、思い知った。
「必死」の覚悟と<「諦めない」気概
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