いつも追われてしまう。
ぎりぎりに迫った仕事、課題、約束。
付け焼刃で、かろうじて凌いだり、凌げず冷や汗が止まらず、次こそはと誓ったこと数知れず。
しかし前倒しを習慣としている人も大勢周りにはいる。そこに軽やかに仲間入りし、余裕をもってタスクを追い回すことにする。
次の3つがポイントだ。
1.逆算し、前倒した締め切りを設定する
遅くとも締め切り3日前に、ものによっては1週間前にいったん完成させる。 取り急ぎ終えることに意義があり。
2.タスクの構造を図と言語にし、取り組みを段取る
全体像を理解する。類人猿分類で言えば、オラウータンは何のためのタスクかを自身納得していることも重要。具体的に達成していく課題が細切れになっていればあとはパズルにできる。
3.タスクに向き合う時間を確保する
時間は天引きして確保する。手帳に書き込む。
たったこれだけで、追われる身から反転できる。
そのモードにいくには、当然反転するためのいわゆる精算時はやることが多くなる。
後で苦しみ続けるか今苦しむか。
後がすっきりするならむしろ今のきつさは喜びに。
10年くらい前に本書を購入して読んだ。
当時、一緒に仕事をしていた方の、イベントに向けての準備が見事で、これぞ「段取り力」だなぁと感心していた。と同時に自身に必要な力と認識。
一読後、ものごとの決定プロセスや準備するべき素材と整理について意識するようになった、のだろうか。
今気になるのは次の箇所だ。
書く「段取り力」
まずテーマをはっきりさせるために、自分の脳みそにあるものをテーマごとに全部吐き出す作業をする。
・・・
そしてネタを全部散らし終わったら今度はそれを大きく3つのグループに分ける。あるいはその中のベスト3を選び出す。
それをキーワードにして3つの章を立てる。
・・・
どんなものでも3つに絞り込むことが重要だ。
・・・
いろいろな項目が相互に重なり合わないように、似たような言葉はひとまとめにする。こうして、単語を章ごとに振り分けることができたら、あとはどこからでも自分の書きたいところから書いていく。
・・・
3色ボールペンを使えば、誰でも即書けるようになる。
赤は非常に重要な情報、青はまあまあ重要な情報、そして緑は客観的に見てそれほ重要な情報ではないが、自分から見て主観的に面白い情報である。
・・・
脳の根源的な部分に働きかける(瞬間的に判断できる)
これらは文章を書くこと、すなわち誰かに何かを伝えるための優れた手段といえる。
わずかなエネルギーでできるよう習慣化。
斎藤孝氏の著作は読み易く実利的で好き。
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